ニキビを防ぐために油分を取らないよう、気をつけている女性も多いもの。
ところが油分は女性の健康に大きく影響するものであり、不足すると月経前症候群や生理痛をはじめとする女性特有の不調の原因にもなってしまうのです。
そのためニキビが気になるからと言って、油抜きの食事は絶対にNG。
ではニキビが気になる人が取るべきなのはどんな油分でしょうか?
油分は女性の身体に不可欠
油分は私達の身体を作っている細胞に大きな影響を与え、特に女性ホルモンの生成には密接に関係します。
ところが「油分はニキビに悪い」「ダイエットの妨げになる」など美容に悪いイメージが先行し、日本人女性は敬遠する傾向がああります。
確かに油分の中には身体の細胞にダメージを与え、ニキビや老化、生活習慣病の原因となると言われているものがあります。
その最たる例が菓子パンや加工食品、ファストフードやスナック菓子に多く含まれるトランス脂肪酸など。
確かにトランス脂肪酸などの悪い油は避ける必要がありますが、良い油は女性ホルモンのバランスをスムーズに整えると言われています。
その結果ニキビ、乾燥、シワ、たるみなどの肌の不調や頭痛、肩こり、冷え、むくみなどの身体の不調、さらにはイライラや不安などの心の不調にも改善が期待できると言われています。
良い油を摂取することで血の巡りが良くなり、身体の隅々まで肌の再生に必要な酸素や栄養素を届けてくれるので、ニキビ予防のためにも積極的に摂りたいものです。
積極的に摂りたい油分とはズバリ「オメガ3脂肪酸」
オメガ3脂肪酸とは
近年美容・健康分野で大注目されているオメガ3脂肪酸。
オメガ3脂肪酸はホルモンバランスを整えたり老化を進める炎症や酸化を抑え、脳の老化まで防ぐと言われている優れもの。
ニキビに悩む人が何よりも注目したいのが、その細胞の代謝を促進させる効果です。
肌代謝が下がり、スムーズなターンオーバーがされなくなった肌はニキビができやすいため、スキンケアとともに身体の内側から肌代謝を高められるオメガ3脂肪酸は大切な栄養素なのです。
オメガ3脂肪酸が多く含まれる食品
残念ながらオメガ3脂肪酸が多く含まれる油は少々高価です。
しかし私達の肌の細胞を作り、美容と健康を支えてくれる「食べる美容液」と考え、できる限り食品から摂りたいところです。
オメガ3脂肪酸が多く含まれるのはエゴマ油、アマニ油、シソ油など。
最近ではこれらをスーパーでも気軽に購入できるようになりました。
また鮭、青魚などのDHA,EPAという栄養素が多く含まれる魚もおすすめです。
大豆製品、ほうれんそう、クルミにもオメガ3脂肪酸は多く含まれています。
まとめ
ニキビが気になる方は油というだけでマイナスイメージを持っているかもしれませんが、油分が不足していた人はオメガ3脂肪酸を摂ることで反対にニキビ予防になる可能性があります。
オメガ3脂肪酸は体内で作ることができないため、どうしても不足しやすいという特徴も。
オメガ3脂肪酸は脂肪の燃焼やアンチエイジング効果まで期待できるとも言われています。
ニキビだけでなく様々な美容・健康効果が得られるオメガ3脂肪酸を含む食品を、毎日の食事で積極的に摂るよう意識してみてくださいね。