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美容や健康に関するサイトが日毎に増え、もはや日本は美容「情報」大国とも言われています。

これは美容に関する正しい情報が広く一般的に知られているというのではなく、情報の真偽を問わず非常にたくさんの美容情報が氾濫していることを揶揄している言葉とも言えるでしょう。

そのため現在流行っている、もしくは話題になっている美容法の中でも、残念ながら皮膚科学に基づくと間違った方法と言えるものも少なくありません。

せっかく頑張ってニキビケアをしているのに、誤った方法でニキビを増やしている…ということがないよう、巷で話題の美容法について見直してみましょう。

クレンジング時にマッサージする

スキンケア商品の中で最も肌に負担がかかるのはクレンジング料。

なるべく短時間でクレンジングを終わらせるのが鉄則ですが、美容サイトなどではクレンジング料で肌の滑りを良くしてマッサージする方法が紹介されていることがあります。

ただしどれだけ肌に優しいクレンジング料であっても負担は大きく、洗浄成分によって肌の保湿成分まで落としてしまい、肌を傷めたり肌老化を促進させることにもなるのです。

そのためマッサージする場合はクレンジング料ではなく、マッサージクリームなどを使うようにしましょう。

またクレンジングにかける時間は1分程度を目安にしてくださいね。

洗顔の泡を長時間肌に乗せておく

「泡は汚れを吸着する」というイメージをお持ちではありませんか?

ニキビが気になる方はその原因である皮脂や汚れをしっかり落とそうと、洗顔時の泡を数十秒~数分単位で残しておく方がいます。

実際に泡は汚れによく吸着し、汚れと結びついて泡はすぐに無くなってしまいます。

汚れた髪をシャンプーすると、泡がすぐ無くなるのをイメージしていただくと良くお分かりいただけるのではないでしょうか。

反対に言うとクレンジング料で汚れを残した上で洗顔の泡を肌の上に残しておくと、泡はいつまでも消えずに残ります。

ところが泡を長時間肌に残したままにすると、皮膚の水分を抱え込んでいる細胞間脂質まで溶かしてしまう恐れがあると言われています。

その結果肌の乾燥を招き、よりニキビができやすい肌になってしまうのです。

肌断食をする

「肌の自然治癒力を高める」という名目で一定期間スキンケアを全くしない、「肌断食」という方法を取り入れている方もいます。

「強い薬を使ったら自然治癒力が落ちる」というイメージと同様に、「自分より大人世代の化粧品を使うと肌の力が低下する」「高級な化粧品を使うと肌を甘やかせる」という思いもあるかもしれません。

ところが専門家によると、強くて効果が高い化粧品を使ったからと言って肌の機能が低下することはないと言われています。

そしてスキンケアをしないといくら良い食事や睡眠、生活習慣を継続しても大人の肌は乾燥してしまい、紫外線のダメージからは肌を守れません。

ニキビ肌の場合は特に、乾燥や紫外線の影響を受けるとニキビ跡として残しやすいという側面もあります。

肌断食をした方の中には数日間スキンケアをしなかったことでひどい肌荒れが起き、元の状態に戻るまで数か月を要したという方も少なくないのです。

まとめ

新しい美容情報が雑誌やインターネットで話題になったからと言って、正しい情報であるとは限らないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

美容情報の氾濫状態にあるからこそ、正しい情報と誤った情報を見分けることが大切です。

ブームに飛びつくのではなく効果が実証されるまでしばらく様子を見たり、ご自身の肌に合うのかパッチテストなどをした上で試すことで、間違ったケアをすることのないように気を配ってくださいね。