「トランス脂肪酸」という言葉を聞いたことがありますか?

美容や健康効果を妨げるものとして近年取り上げられることが増えたトランス脂肪酸ですが、ニキビの発生や悪化にも悪影響があると言われています。

知らず知らずに口にしているかもしれないトランス脂肪酸…。

一体何にトランス脂肪酸が含まれているのでしょうか?

ニキビには添加物や悪い油が影響している?

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ニキビ肌にお悩みの人が積極的に食べたいもの、控えたいものに関する情報はたくさんありますよね。

ところが私達にとって身近な食べ物でさえアレルギーの危険性が指摘されることも増え、「ニキビに良い食べ物」と言っても一概におすすめすることは難しくなってきました。

ただし近年、スナック菓子やインスタント食品などに含まれるトランス脂肪酸がニキビの原因の一つであることが指摘されています。

「スナック菓子やインスタント食品は美容や健康に悪い」というイメージはありますが、注意したいのがトランス脂肪酸が私達に馴染みのある様々な食品に含まれているということ。

トランス脂肪酸とはどのようなものなのでしょうか?

「植物油脂」の罠

動物性の油よりも植物性の油の方が、何となく健康的で美容にも良い印象がありませんか?

ところが植物油脂はニキビをはじめ、様々な肌トラブルや生活習慣病の原因になると言われています。

その大きな原因が、植物油脂に含まれるトランス脂肪酸です。

トランス脂肪酸とは先進諸外国では使用を禁止したり、規制したりする国も増えている脂肪で取りすぎると心臓病や婦人科系の病気になる可能性が高くなるとも言われる油のことです。

しかし日本ではマーガリンやクッキー、ケーキ、ドーナッツ、菓子パン、ポテトチップス、マヨネーズなど私たちの生活に身近なものにも含まれています。

これらの加工品の原材料には「植物油脂」と一括表示されていることがありますが、「植物」というマイルドな響きに騙されないようにする必要がありますね。

トランス脂肪酸を含む植物油脂は流通価格が安く、日持ちもするためファストフードをはじめとする外食産業で未だに多く使われているのが現状です。

「ショートニング」の記載にもご注意を

気をつけたい食品として先に挙げたクッキーやケーキ、ドーナッツ、菓子パンには「植物油脂」ではなく原材料名に「ショートニング」という表記がされていることがあります。

ショートニングとは食感や口当たりをよくする働きがあり、これらの多くの食品に使用されていますがショートニングもトランス脂肪酸の一種です。

これらを無意識に口にしていると、細胞にダメージを与えてニキビや肌トラブル、健康上の問題のつながることはもちろん、せっかくニキビに良いものを食べていてもその効果が出にくいという側面があるのです。

まとめ

近年健康に害があるとようやく認知され始めてきた「トランス脂肪酸」。

しかしまだまだ多くの食品に含まれているのが実情です。

ニキビや吹き出物との因果関係が認められるからこそ、食品の表示にまで気を配った食生活を心がけたいものですね。

手軽で安価な食品に含まれがちな「植物油脂」「ショートニング」ですが、できる限り口にしないように気をつけましょう。