ニキビを予防する食品、悪化させる食品については諸説あり、一体何を選べば良いのか分からない…という声を聞くことがあります。

そこで食品を選ぶ際に意識していただきたいのが「GI値」という言葉。

GI値が高い食品を取ることはニキビに良くないと言われているのです。

高GI食品と乳製品はニキビを悪化させるリスクがある

sweets_pancake

ニキビの原因になる食べ物について専門家によって意見が分かれるものの、アメリカのニューヨーク大学の研究が興味深い学説を発表しました。

それは「高GI食品をはじめとする血糖値を急激に上昇させる食品や乳製品はニキビや吹き出物を悪化させる恐れがある」という研究結果です。

高GI食品や乳製品に含まれる脂肪分は、血糖値を急上昇させることで体内で炎症を起こし、皮脂腺を刺激します。

そのため摂りすぎることで皮脂分泌を増加させ、ニキビの悪化を促してしまうのです。

また急上昇した血糖値を下げるために体内ではインシュリンを分泌されますが、インシュリンには同時に男性ホルモンを刺激する作用があります。

男性ホルモンは皮脂を過剰に分泌させるため余計にニキビができやすく、できてしまったニキビが悪化しやすくなるのです。

さて「高GI」というキーワードは一時期「低インシュリンダイエット」で話題になりましたが、高GI食品とはどのようなものを指すのでしょうか?

高GI食品とは

GIとはグリセミック指数の略称で、食後血糖値の上昇度を示す指標のこと。

もともとは糖尿病をはじめとする生活習慣病を改善させるための指標として注目されました。

GI値が70以上の食品を高GI食品、55~70までの食品を中GI食品、55以下の食品を低GI食品と位置づけられることが多いようです。

食品のGIをチェック

それでは高GI食品から低GI食品について、具体的なものをチェックしてみましょう。

高GI食品…食パン、フランスパン、ベーグル、ロールパン、白米、うどん、インスタントラーメン、餅、ビーフン、そうめん、じゃがいも、にんじん、山芋、とうもろこし、ジャム類、練乳、飴、チョコレート、大福、どら焼き、ドーナッツ、キャラメル、フライドポテト、パンケーキ、ショートケーキ

中GI食品…パスタ、おかゆ(精白米)、長芋、かぼちゃ、栗、さつまいも、レーズン、バナナ、ちくわ、かまぼこ、アイスクリーム、みたらし団子、クッキー、カステラ、ポテトチップス

低GI食品…玄米、ライ麦パン、そば、中華麺、オートミール、麦、全粒粉パン、春雨、おかゆ(玄米)、上記以外の野菜・果物類・肉類、卵、チーズ、ヨーグルト、厚揚げ、納豆、おから、大豆、枝豆、アーモンド、ピスタチオ、ピーナッツ、豆乳、ひじき、昆布、もずく、プリン、ココア

まとめ

上記のリストを見ていただければ分かるように、高GI食品の中には生活の中で何気なく口にしているものがたくさんあります。

特にパンやご飯、うどんなどは朝ご飯やお昼ごはんで摂る機会も多く、間食では高GI食品に当てはまるお菓子を食べることもありますよね。

あまり神経質になってストレスを溜める必要はありませんが、ニキビがひどいときには低GI~中GI食品を摂ってみてはいかがでしょうか。

注意すべきはカロリーが高いもの=GI値が高いもの、というわけではないということ。

普段何気なく口にしているもののGI値についての程度の知識がつけば、ニキビを悪化させないための食事に気を配れるかもしれませんね。